人物

吉本せい、吉本興業を作った女性の生涯と時代背景、死因は?

投稿日:2017年9月29日        


吉本せいはお笑い界の代表ともいえる吉本興業を作り、明治・大正・昭和の時代を生きた女性だった。
その人生は波乱に満ちていて、明治の女性の強さを感じさせる。「笑い」をより身近に、生活の中に溶け込ませた第一人者ともいえるでしょう。
2017年後期朝ドラのモデルとなり、話題になりそうな今注目の人物について調べてみました。

 

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吉本せい、吉本興業を作った女性の生涯は?

まさか、お笑い界の吉本興業を作ったのが女性だと知っている人は少ないのでないのでしょうか?

1889年12月5日、兵庫県明石市で米穀商の家に生まれる。
「三女」と書かれているものが多いが、12人兄弟だったという説もあり、実際にネットなどでアップされている家系図には弟が二人いるようになっているので、実際は何人兄弟の何番目だったかはさだかではない、というのが実情です。
ただ、この家系図に書かれている弟二人は、吉本せい没後に吉本興業の経営に大きく力を発揮っしているので、少なくとも弟が二人いたことは確実のようです。

使用人もいるような家のお嬢様として育てられるのですが、昔の習慣で15歳のころに大阪に上女中として勉強のために奉公に行かされでいます。
それから実家に戻り、大阪で学んだ経験から商才を発揮していたということです。
大阪上町本町橋の荒物問屋「箸吉(はしよし)」の息子吉本吉兵衛と結婚し、嫁ぎ先でも、その商才を発揮し、切り盛りしていたようです。
この夫、吉本吉兵衛は家を継ぐことを嫌がり、芸人を志していたようですが、生徒の結婚で、自分の夢をあきらめて家業を継ぐことを決意したそうなのですが、そのことを気にかけていた吉本せいは、せめて夫をお笑いの仕事にかかわらせたいと思い、寄席を買い取り、興行主となり、大阪のお笑い発展に尽力を尽くした、ということのようです。
夫の好きなことをなんとか続けさせたい、というこの思い、きっとすごく旦那様のことが好きだったのでしょうね。
そして、吉本吉兵衛が病死した後、さらに、吉本興業を大きな会社へと築き上げていったのでした。

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吉本せいの生きた時代はどんな時代だったのか?

吉本せいが生まれたのは1889年、明治22年のことです。
まだ男女ともに着物で生活する人が多い時代、洋装の人はほとんどいないといってよかった時代です。
鉄道が開通し、石炭で蒸気機関車が走るようになった時代です。

この後、日清・日露戦争が起こり、日本はとても危なっかしい時代となっていきます。
1905年にはポーツマス条約が調印され、明治の時代は幕を閉じていきます。

そして、大正へと時代はかわり・・・
そのころに吉本せいと夫は大阪、天満天神近くの寄席「第二文芸館」という寄席を買い取り、寄席経営を始めます。
1913年大正2年に吉本興業の元となる会社「芦辺合名社」「大阪芦辺商会」などを名乗っていたようです。
この年に宝塚少女歌劇団が初演をおこなっていて、このあたりから、数々の寄席を買い取り、チェーン展開を始めたようです。
この年に、第一次世界大戦が起こっています。

1917年、本拠を大阪市南区東清水町に移転し、この頃から「吉本興行部」となったようです。

 

その後、昭和へと時代は移り、第二次世界大戦。
終戦後も、お笑い界の発展のために働き続けた吉本せいは。1950年に他界したのです。

 

吉本せいの死因は?

1924年、大正13年に最愛の夫が無くなっています。
夫の死因は急性心筋梗塞、または脳溢血ではなかったかと言われているようで、いずれにしても、急に亡くなったのには間違いがないようです。
二人の間に子供もいましたが、いずれも若いうちに亡くなっています。
次々と大事な家族を亡くしていった吉本せい。
その悲しみを忘れるかのように、ますます精力的にお笑い界の発展に尽力を尽くしていきます。
そして、第二次世界大戦を乗り越え、ようやく平和な世の中になりつつある1950年、肺結核のために他界しました。

まとめ

明治・大正・昭和と激動の時代の日本を生き、波乱の人生を送った吉本せい。
先に見えない時代に生きていても、暗い顔をせず、笑いを愛し、笑いが世の中を明るくすると信じて前向きにひたむきに生きた人生。
明治の女性は強いといいますが、同じく明治・大正と活躍した「白岡あさ」もまた、女性ながらにして商売に目覚めた女性が大阪に生きていたこと、白岡あさもまた、朝ドラのモデルとなっていますね。
平成の現代、女性が強くなったといわれていますが、実は、いつの世も、女性は強かったのかもしれませんね。

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