春休みが始まる頃にやってくるのが「春分の日」。
春分の日を「お彼岸の中日」というけれど、どういう意味なのでしょう?
お彼岸の意味と、春分の日とどういう関係なのか?お彼岸にお墓参りをする意味や正しいお墓参りの仕方をまとめました。
春分の日がお彼岸の中日ってどういう意味?
春分の日は、ほぼ3月21日あたりで、この日が何曜日かで終業式が早くなるか遅くなるか決まるので春休みが1日でも多くなってほしい学生さんたちにとっては気になるところですよね。
節分と同じく、毎年日にちが前後します。
この春分の日を「お彼岸の中日」と言ったりしますが、この意味は何なのでしょうか?
そもそも春分の日とは、太陽が真東から出て、真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日のことです。
この日を境に昼の時間帯が少しづつ長くなっていきます。
「彼岸」というのは仏教用語で「向こう岸」という意味。
つまり、「あの世」「死後の世界」を指します。
そして、西方浄土に向かって拝むということから、太陽が真西に沈む春分の日を中日にして前後3日ずつの7日間を「お彼岸」とし、先祖の供養の期間にしているのです。
「お彼岸」の最初の日を「彼岸の入り」春分の日を「彼岸の中日」お彼岸の最後の日を「彼岸の明け」と呼びます。
極楽浄土は西にある、と信じられていたということですね。
お彼岸にお墓参りをするのはなぜ?
「彼岸」という言葉が仏教用語で「あの世」を指すことから、お彼岸の期間中は、「あの世」に行かれたご先祖とつながることができると考えられ、そのことから、ご先祖様を供養する期間となっています。
お彼岸の間に、なかなかいくことができないお墓参りにいったり、仏壇にお参りしたりとご先祖様の供養をします。
この「お彼岸」という風習は、アジアの中でも日本だけのものです。
春分の日だけではなく、秋分の日もお彼岸の中日になりますが、どちらも、太陽が真東から登って真西に沈むのです。
真西に太陽が沈む日を中日として前後3日ずつ、計7日間がお彼岸となります。
お墓参りの正しい仕方は?
ご先祖のお墓の正しい参り方はどうなっているのでしょうか。
今ではお寺などの納骨堂しかないという方もいらっしゃるでしょうが、先祖代々のお墓が田舎にあって・・・という方もまだまだたくさんいらっしゃるでしょう。
めったに行くことのできない遠いお墓の方もいらっしゃるとおもいますので、正しいお墓のお参りの仕方をご紹介しておきますね。
もちろん、宗教の違いなどでいろいろとやり方はあると思いますが、一般的なお墓参りの仕方です。
まず、お墓の周りを掃除します。
雑草が生えている場合などは雑草を抜いてきれいにします。
水入れに花を生け、お供え物をします。
お線香を備える
ひしゃくに水を汲み墓石にかける
柔らかい布などで墓石を磨きます。
しゃがんで合掌。立ち上がって一礼します。
めったにお墓参りに来れないところであれば、お花とお供え物は持ち帰ります
一般的なお墓参りの仕方です。参考にされてくださいね。
まとめ
宗教や宗派の違いで考え方はいろいろかもしれませんが、ご先祖様に感謝し、ご先祖様とつながることができる日本だけの風習、お彼岸。
大事に守っていきたいものですね。