赤ちゃんが生まれてからその成長を祝う儀式がたくさんありますね。お食い初めもそんな成長を祝う儀式の一つであり、今後、赤ちゃんが順調に成長していいく為の大事な儀式でもあります。
その意味を踏まえたうえで、お食い初めの儀式をやってみてください。
お食い初めとは
赤ちゃんが食べ物に困らないようにとの願いが込められた古くからのしきたりの一つです。
一生、食べ物に困らないようにと願い、それまで母乳やミルクだけだった赤ちゃんの離乳食を始める日に初めてごはんを食べさせる儀式です。
もちろん、いきなり、大人が食べるような食事を与えたりはしませんが、初めての食事ということで祝い膳を用意します。
初めて箸を使うことから「箸祝い」とか「箸始め」と呼ばれることもあります。
また、初めて魚などを口にさせることから「真魚(まな)の祝い」と呼ばれることもあります。
お食い初めはいつやるの?
地域によって風習の違いがありますが、おおむね生後100日から130日の間にすることが多いようです。
具体的にいうと、男児は生後110日目、120日目、130日目
女児は生後100日目、110日目に行われることが多いようです。
ちょうど、お宮参りの後くらい、ということでしょうか。
ちなみに、女児の方がお食い初めが早いのは「早く台所仕事を始めるように」という思いからとのことです。
お食い初めの正式なやり方は?
お食い初めの正式なお祝いとしては、祝い膳を用意します。
祝い膳の内容としては一汁三菜で赤飯、尾頭付きの焼き魚、なます、煮しめに吸い物をつける、というのが基本です。
祝い膳がそろったら、男児の場合は母親が赤ちゃんを左ひざの上に、女児の場合は父親が右ひざに抱きます。
そして、親族のうち年長者か祖父母が赤ちゃんの口に箸で料理を運び、口につけて食べさせるマネをします。
祝い膳に小石をのせることがあり、これは丈夫な歯が生えてくるようにと派固めの儀式をするためです。
祝い膳に使う食器は、正式には母方の実家が家紋入りの漆器を用意し、箸や椀も新しく用意したものを使うのがしきたりです。
まとめ
お食い初めとは赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと願いを込めて行う儀式です。一生に一度の儀式なので、離乳食のきっかけとして、思い出に残るようなお食い初めをしてあげましょうね。
生後100日まで元気に育ったという儀式でもありますので、ぜひ、大事な一日にしてくださいね