成人式、生まれてから健康に育ち、無事に成人になったことをお祝いする一生に一度の晴れの日。
女性なら、振袖を着てお祝いする、というのが一般的ですよね。
その振袖レンタルする人もいれば、購入する人もいますが、実は、母親の物を譲り受けて着る、という人も結構います。
母親の物を譲り受けて着る場合に「やった!ラッキー準備する必要ない!」と思っているあなた!!!
ちゃんと事前に確認しないと当日に足りないものなどがあって、大変なことになる場合があります。
成人式で母親の着物を着る場合に、確認べきこと、用意するもの、当日着付けの際に注意することをまとめました。
成人式に母の振袖を着る時に確認すべきこと
成人式に母の着物を着る女子に、確認していただきたいこと。
まず、成人式に振袖を着る→母のがある→やった!お金かからないし準備何もしなくていい!
そう思うのもわかりますが、ちゃんと前もって確認しておいて、準備しない行けないものは前もって準備するようにしましょう。
母親が持っている振袖に関する一式を確認してください。
振袖
帯
長襦袢
この3つは最低あるはずです。
この3つを確認したら、まずは羽織ってください。
きちんと着付ける必要はありません。
軽く着物を羽織るだけで大丈夫です。
その時に、着物の長さが身長+最低20㎝くらいあれば着丈はOKです。
次に「裄」と呼ばれる袖丈を確認してください。
軽く前を合わせて、両手を方の高さに横に広げ、袖が手首のあたりまであればOK
もし、手首のあたりまでなくても短すぎなければ大丈夫です!
では次に確認することは、小物
帯締め
帯揚げ
半襟
伊達衿はありますか?
帯締め・帯揚げは振袖用が望ましいです。
半襟は、長襦袢に縫い付けてある場合がありますので、長襦袢を確認してください。
振袖の場合、白地に刺繍を施してあるなど華やかなものが多いです。
半襟が変色していないかなど確認してください。
また、収納するときに半襟を外して保管する場合もありますので、半襟が付いているかいないかは必ず確認してください。
半襟がつけてなくても、長じゅばんの襟元は白い布になっていますので、半襟がつけてあるのかどうかを必ず確認して下さい。
当日になって、半襟がない!ということがあると、着付け自体ができなくなります。
伊達衿は、飾り衿ともいって、振袖がより華やかになるのでつけてもよい、というものですので、こちらは、好みでつけなくても大丈夫です。
もしなくても差し支えはありません。
成人式の振袖の着付けに用意するもの
上記で成人式の振袖に関する最低限の確認はできました。
それでは、振袖を着るために必要な小物を確認します。
家にないものは用意するようにしましょう。
足袋
足袋は母親の物ではなく自分の足のサイズに合ったものを必ず用意するようにしましょう。
肌襦袢・裾除け
着物の下着です。
長襦袢の下に着ます。
肌襦袢と裾除けでなくても、着物用のスリップでも大丈夫です。
タオル3~4枚
体系を補正するのに使います。
最低フェイスタオル3枚、スポーツタオル1枚が望ましいです。
痩せている方は、少し多めに持っていくことをおすすめします。
この時にもっていって使えないタオルは下記です。
ハンドタオル
コンサートやライブなどで売っている細長いタオル
これは、使いようがないので、避けたほうが良いでしょう。
腰ひも
3~5本
最低3本は必要です。
タオルを抑えたり、帯結びの時に使ったりすることもあるので5本くらいあるといいでしょう。
足りないより多いほうが良いと思ってください。
素材もできれば、綿、ガーゼ、モスリンなどが良いです。
つるつるした素材だと、着物が滑るので避けたほうが良いでしょう
ゴムベルトを、苦しくないからと使っている方もいますが、着物を着なれていない場合は着崩れしやすくなるのでできれば腰紐を持っていくようにしてください。
伊達締め
2本
長襦袢と振袖に使います。
伊達締めもゴム形式のものよりも、織の物のほうが望ましいです。
衿芯
長襦袢と半衿の間に通します。
衿芯がないと、襟元がふにゃふにゃになって着付けができません。
帯板
前板と後板があるとよいのですが、前板だけでも大丈夫です。
三重仮紐
振袖の場合、帯結びにこの仮紐を使うのが主流です。
なくても結べますが、少し結びがおとなしい感じになります。
華やかな帯結びにするなら、必要となります。
帯揚げ、帯締め
必ず成人式用の物を用意してください。
母親の成人式のものが残っていれば使うこともできますが、着物用なら何でもいいということにはなりませんので、もし、成人式用のものが残っていなければ、新しく用意するようにしましょう。
草履
使っていなくても、草履は収納しているだけでも湿気などで劣化している場合があるので、できれば新調することをお勧めします。
ショール
白のふわふわのショール
当日寒いことも考えられますし、華やかな装いとなりますので、もし、余裕があれば用意されることをお勧めします。
成人式の振袖の着付け当日までにやっておくべきこと
小物類で家にある物をそろえ、ないものは前もって購入するなどして準備しておきましょう。
長襦袢に半襟を必ず縫い付けておいてください。
当日、着付師は大人数をこなさなければならないので、半襟を縫い付ける時間はないのです。
半襟は意外に時間がかかるものです。他の待っている方たちの仕上がりの時間がずれていってしまうので、必ず縫い付けてい行ってください。
また、長じゅばんが広衿に仕立ててある場合は、衿を半分に折った状態でこれも縫い付けていくようにしてくださいね。
当日はバタバタしているので、誰かにやってもらおうという考えは捨ててください。
小物などを新しくした場合は、包装されているビニール類はすべて開封し、中身だけを持っていくようにしてください。
新しいものだからと包装されているままもっていかれる方が多いのですが、これを当日全部開けて出すのも時間がかかるので、あらかじめ開封して中身だけを持っていくようにしましょう。
まとめ
成人式に母の振袖を着る場合もあらかじめ準備が必要です。
前もって、確認すべきこと、買い足すものなどの準備を早めにしておくことをおすすめします。
一生に一度の成人式、もっと早くに準備しておけばよかった、ということのないように、忘れ物などしないようにして、思い出に残る素敵な成人式になりますように。