夏になると夏祭りや花火大会で浴衣を着ていく機会が増えますよね。
浴衣は、着る時にある程度サイズを調整できるので、家族や親せきからもらったものを着る機会も多いでしょう。
また、今どきは帯・浴衣・下駄とセットで安く売っていることもあります。
確かにある程度サイズの調整は出来ますが、それも限界があります。
それでは、浴衣を選ぶときのサイズはどのくらいを基準に選んだらいいのか?ということをまとめました。
自分に合った浴衣のサイズは?
着物や浴衣はある程度であれば気つける段階で着る人に合わせてサイズを調整することができます。
それは、貧しかった昔、家族の中の誰が着てもいいようにという、日本人の知恵が働いたものです。
着物も母から娘へ、そして孫へと受け継がれることも少なくはありません。
そうやって受け継がれて、着続けられても、布地や縫製が痛むことがなかったり、時には仕立て直されて、新しく生まれ変わる着物を見ていると、引き継がれていく伝統や歴史を垣間見ているようで、素晴らしいと思います。
しかし、なにがなんでも、すべての人にサイズを合わせる、ということもいくら腕のいい着付け師であっても、難しい場合もあります。
いくら浴衣とは言っても、やはり、着る人のサイズに合ったものがすっきりと美しく、着崩れがしにくいものです。
それでは、自分に合った浴衣のサイズ、というのはどういうものをいうのでしょうか?
今ではS,M,Lといったようなサイズで浴衣も市販されることが多いのですが、本来は、その人の身長や横幅などに合わせて仕立てるものです。
サイズを測る場所としては
着丈・・・首の付け根から足のくるぶしのtころまで
身丈・・・実際の身長+5cm
ゆき・・・手を45度の角度にあげて首の付け根から手のくるぶしまで
袖丈・・・ゆきたけ×1/2+1cm
肩幅・・・ゆきたけ×1/2-1cm
前腰幅・・腰回り寸法×1/2-7cm
前幅・・・腰回り寸法×1/2-7cm-15cm
後腰幅・・腰回り寸法-前腰幅
後幅・・・後腰幅×1/2+2cm
抱き幅・・胸幅×1/2
えり下・・身長1/2+2cm~3cm
というように結構細かにサイズが決まっているのです。
できるだけ、自分のサイズに合ったものを選ぶようにたほうがスタイルもよく見え、着崩れもしにくくなります。
自分のサイズとは合わない浴衣を着る場合
しかし、やはり、母親の浴衣を着たい、とか、市販のものでも気に入った柄だけどサイズが合わない、という場合もあるでしょう。
そういう時に洋服と違って絶対に着ることができないわけでもないのが、和服の良いところです。
小さめの浴衣の場合は、ちょっと難しいかもしれませんが、浴衣のサイズが大きめだった場合は、何とか切れないこともありませんので、
実際に着る日の前に、一度、羽織ってみて、サイズを合わせることができるかどうかを試してみましょう。
よほどのことがない限りは合わせることが可能なはずです。
ただ、身幅が大きい場合などは中にタオルを巻くなどで、浴衣に自分の体を合わせる必要があります。
その場合は、補正用のタオルなどを用意しておく必要がありますので、あらかじめ用意しましょう。
着丈が大きいばあは、腰のところでたくし上げるので、じょうすに隠すことができます。
夏にしか着ることができない浴衣。
夏祭りや、花火大会の素敵な思い出を作るためにも、サイズが合った浴衣を着用するか、サイズが合わない浴衣であれば、どうやったら自分に合うように着つけることができるかを前もって、準備しておきましょう。
素敵な夏の思い出を作ってくださいね