夏休みの宿題の中で後回しになりがちな読書感想文。算数の計算や漢字のドリルなら簡単に終わらせることができるという子供でも、読書感想文になるとそのうちに・・・と後回しにしているうちに、気がつくと夏休みも終わりが近づき、しまった!本も読んでいない!読書感想文、どうしよう・・・となることも多いことでしょう。
夏休みの宿題で後回しになりがちな読書感想文の書き方のコツをまとめました。
読書感想文が苦手な人へ
読書感想文を書かなければならない、と思っただけで「苦手」「うまく書くことができない」と思ってしまう人は結構多いのではないでしょうか?
なぜ、読書感想文を書くことが「苦手」とか「うまく書くことができない」と思ってしまうのか?ということから読書感想文の書き方のコツが始まります。
まずは、なぜ「苦手」とか「うまく書くことができない」と思ってしまうのか?
読書感想文を書くのが「苦手」と思っている人の大半は「めんどくさい」と思っている人が多いのです。
なぜ、めんどくさいと思うのか?
それは、読書感想文を書かなければならないから、本を「読まなければならない」と思うからです。
本来、読書感想文というのは、本を読んだ感想を素直な気持ちで書くことが目的なのです。
本を読んで自分の気持ちがどう変化したのか?本を読むことによって何か考え方が変わったのか?発見はあったのか?・・・ということを文章に表すことによって、自分の気持ちや考えを、自分以外の人に伝えるために書くことが目的です。
しかし、「宿題だから」「この本を読んだ感想を書かなければならない」と思うから「めんどくさい」となり、「苦手」となってくるのです。
読書感想文が簡単に書けるコツ
簡単に説明するなら、読書感想文というのは本を読んで、自分の感想を書くだけではなく、その本を他に人にわかりやすく紹介するつもりで書いてみたらどうでしょう。
例えていうなら、映画をみたとしましょう。
それは世間でも話題になっているものであり、友達もみんな見に行きたいと思っている映画。
それを友達の誰よりも先にあなたが見に行ったなら、その映画がいかに面白かったか?ということを友達に話しますよね。
どこが面白かったのか、どういう俳優がどういう演技をしていたのか、演出や映像、音楽はどうだったのか?などなどを話すと思います。
でも、肝心のストーリーや結末については、これから見に行こうとする友達のために話しませんよね?
友達もせっかく楽しみにしているのだから、結末などについては聞きたくないでしょう。
でも、あなたが見たときの感動のまま、臨場感あふれる感想を伝えたら、友達は自分も見に行こうと思ってくれるはずです。
また、クラスで話題になっているテレビドラマの翌日は、クラスの友達と感想を言い合って、ああでもない、こうでもないと、話に花が咲きますよね。
読書感想文も、実はこれらと同じことなんです。
宿題として、学校に提出をしなければならない、とか、先生に添削をされるから、立派な文章に仕上げなければならない、とか思ってしまうので、どうしても、「苦手」とか「うまく書くことができない」と思ってしまうのです。
読んだ本で感想が出てこない、ということはまずないと思います。
映画を見てつまらなかったと思ったら、なぜその映画がつまらなかったのか?を友達に話すと思います。
では、本を読んでつまらなかったと思ったら、それも立派な感想です。
必ずしも感動した、とか、心を打たれた、ということを書かなければならない、ということはありません。
もし、つまらない、面白くない、と感じたら、そう書けば良いのです。
ただ、「つまらなかった」「面白くなかった」では感想文にはなりませんので、具体的に、「どこが面白くなかったのか?」
「どんなところがつまらなかったのか?」ということを具体的に書くことによって感想文が成り立つのです。
本の感想は、捉え方などにおいて、千差万別で良いのです。
感動したという人もいれば、つまらなかった、興味を持てなかった、といった感じかたをする人もいて良いのです。
まずは、本を読んで見て、どう思ったのかを感じで見ること。
その上で、どの部分でそう思ったのか?ということをもう一度考えてみれば良いのです。
本を最後まで読むことができない、という人も、どこまでなら読めたのか?その先はなぜ読むことができなかったのか?ということを自分なりに考えて見ることです。
それでもやっぱり読書感想文がかけないという人へ
文章を読むのが苦手な人、というのは、文字から想像をすることが苦手な人が多い傾向にあります。
そういう人は、本が原作になっている「映画」を見ることをお勧めします。
本を読んだわけではないので、「読書感想文」とは言えないかもしれませんが、原作として作られた映画ですので、原作者の意図や内容に相違はないので、まずは、映画を見てください。
その上で、その映画が面白いと思ったなら、原作を読んで見るのです。
そうすると、本の中の文章が、映画の映像として蘇ってくるので、本を読んでいて、目の前に映像を想像することができるでしょう。
そのうえで、「本」というよりは「作品」を紹介するつもりで、文章を書いて見ましょう。
そうすることにより、感想を交えた立派な「感想文」を書くことができるようになります。
ぜひ、映画を見て、原作を読む、そして、作品を紹介する、ということに挑戦して見てください。
きっと読書感想文を書くことの苦手意識はなくなるはずです。
読書感想文の書き方のコツまとめ
いかがでしたか?読書感想文の書き方のコツ。
友達に紹介するように読書感想文を書く、というのが読書感想文の書き方のコツです。
あなたが書いた読書感想文を読んだ友達が、その本を読みたい、といってくれたら、読書感想文はうまくかけているということなのです。