2017年10月より放送開始の「わろてんか」の中で祭りが放送されましたね。祭りの名前は「薬まつり」
このお祭り、どこで、いつ開催されているのでしょうか?
祭りの由来や意味、どんなご利益があるのか?などを調べて見ました。
「薬まつり」はどこの神社で、時期はいつ?
2017年後期朝ドラは吉本興業を作った女性がモデル。
そのタイトルも「わろてんか」→「笑ってください」関西の言葉ですね。
主人公のてんは笑いをこよなく愛する少女。
てんの実家は京都の薬問屋。
放送初回はお祭りのシーンから始まります。
このお祭り、「薬まつり」はどこでいつ開催されているものなのでしょうか?
調べたところ、京都の「薬祖神祠」という薬の神様を祀っている神社の祭りのようです。
住所は
〒604-0855 京都市中京区東玉屋町,二条通両替町西入る北側
祭りの時期は11月上旬のようです。
かつては通り沿いには夜店が立ち並びたいそうな賑わいを見せていたこの祭りも今ではすっかりさびれてしまって今では夜店もなくなってしまったようです。
明治のころは明治天皇の誕生日にちなんで
11月2日、3日に開催されていたようですが、今では11月第一金曜日がその祭りの日となっています。
薬まつりの由来や意味は?
薬祖神祠のある京都の二条通は、薬問屋が多く集まっていた場所で、京都の通り名をうたった「戯れうた」にも”二条で買うた生薬を”という歌詞があるくらいなので、京都で二条通りといえば薬の町だったのでしょう。
これは、京都検定の3級の問題にも出るくらいなので、
京都では有名なことなのでしょう
では、薬祖神祠には何が祭ってあるのでしょうか?
この薬祖神祠には中国の「薬神」といわれる「神農」が祀ってあります。
「神農」は古代中国の伝説に出てくる、医療と農業を教えたといわれる皇帝のことです。
神農は頭と手以外体が透明で、毒を食べると内臓が黒くなるという特殊な体を持ち、様々な葉を食べて毒の有無を調べていたそうです。
写真出典:珍しい祭神の顔ぶれ、珍しい“薬まつり”@薬祖神祠。
余りにも多くの毒草を服用した結果、体に毒素が溜まって亡くなったと言われる伝説上の神様です。
そのことより、薬の神様として神農を祀り、医療や薬に携わる商売繁盛をご利益とするこの薬祖神祠が作られたそうです。
1850年あたりから始まったこの祭りは明治維新の廃仏毀釈の影響を受けて一時中断されてしまいます。
しかし、1880年祭りは再開。その時に、外国から薬を輸入していたため、ギリシャの哲学者ヒポクラテスも祖神に加えたということです。
写真出典:珍しい祭神の顔ぶれ、珍しい“薬まつり”@薬祖神祠。
さらに日本の大巳貴命(おおなむちのみこと)(大国主命(おおくにぬしのみこと))と小彦名命(すくなひこなのみこと)も祖神となっているので、この薬祖神祠は日本、中国、ギリシャの神々が祀られているということになります。
薬まつりのご利益は?
薬祖神祠の薬まつりでは、五枚笹が配られていました。
無病息災を祈願し、薬効のある笹に、お守り袋と陶製のトラがつけられています。
薬祖神祠で行われる「くすり祭り」では、無病息災を祈願した笹(五枚笹)が配られる。笹には御札と虎の張り子が提げられている。 #わろてんか pic.twitter.com/QTuri3t3Fc
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) October 5, 2017
現在では、お祭りの日に販売しているとのことです。
まとめ
今ではすっかりさびれてしまったこのお祭りも、かつては京都の年中行事に数えられるほどの賑わいを見せていたそうなので、そのころに思いを馳せながらお祭りに参加してみるのも風情があるのではないでしょうか。
中国の神農の像、ヒポクラテスの像も飾ってありますので、お祭りの無い時にも見に行くのもいいかもしれませんね。