東京巣鴨にあるとげぬき地蔵と呼ばれる曹洞宗萬頂山高岩寺には、「洗い観音」と呼ばれている観音像があります。
この観音像の体を洗うと、自分の痛い箇所の痛みが軽減されるという、大変ありがたい観音像なのです。
では、この観音像の由来はなにでしょう?そして、どうやって洗ったら自分の痛みが和らぐのでしょうか?
まとめてみました。
とげぬき地蔵にある洗い観音の由来は?
とげぬき地蔵として親しまれている東京巣鴨に曹洞宗萬頂山高岩寺があります。
ここに、洗い観音と呼ばれている観音像があります。
とげぬき地蔵の本尊は、秘仏なので、表に公開されていませんが、表にはこの洗い観音があります。
とげぬき地蔵だけではなく、この洗い観音を洗いに来る人たちもたくさんいます。
この洗い観音は
1657年、江戸時代最大の火事であった「明暦の大火」(通称 振袖大火)で、
当寺の檀徒の一人屋根屋喜平次は妻をなくしました。
その供養のため、「聖観世音菩薩」を高岩寺に寄進しました。
この聖観世音菩薩像に水をかけ、自分の悪いところを洗うと治るという信仰が
いつしかうまれました。
これが「洗い観音」の起源なのです。
つまり、自分が痛い所と観音像の同じところを水で洗えば、その痛みがよくなる、というご利益を求めて多くの人が訪れているということなのです。
洗い観音の洗い方は?
もともとは、観音像をタワシでゴシゴシと洗っていたのですが、あまりにも摩耗がひどいため、平成4年に
あたらしい聖観世音菩薩の開眼式を執行した時からタワシで洗うのをやめて、白い布で洗うようにしたとのことです。
この布は、1枚100円で高岩寺で購入することができます。
もちろん、自宅から、布やタオルを持ってきてそれで洗ってもいいそうです。
観音様に水をかけ、布で優しく洗うと、痛みが軽減するというありがたいご利益。
長年、痛みで悩んでいる方はぜひ、いかがですか?