お正月松の内が過ぎてしまうと年賀状ではなく、出すハガキが「寒中見舞い」に変わります。
ついうっかり年賀状の返事が遅くなってしまったり、喪中なのに年賀状をもらったりした場合の返事も寒中見舞いで出すことが多いです。
では寒中見舞いとは本来どういうものなのか、いつからいつまでが寒中見舞いになるのか、ハガキはお年玉付き年賀状の残りでもいいの?とかどんなことを書けばいいの?といった寒中見舞いについてまとめました。
寒中見舞いってなに?いつからいつまでに出す?
寒中見舞いとは、本来は、相手の健康を気遣う冬の挨拶状のことを言います。
夏の暑中見舞い、冬の寒中見舞いという感じですね。
しかし、現在は、年賀状を出しそびれた場合や、年賀状の返事を松の内の間に送れなかったとき、喪中を知らずに年賀状を送ってもらった相手への喪中の報告とお詫びを兼ねて「寒中見舞い」を出すことが多くなってきています。
時期としては、「小寒」と呼ばれる1月6日ごろから「節分」までに届くように出します。
節分を過ぎれば「余寒見舞い」に代わりますので、時期が遅れないようにしましょう。
寒中見舞いにお年玉付き年賀状は使える?
では、寒中見舞いはどんなもので出すのでしょうか?
夏の暑中見舞いと同様、ハガキで出すのが一般的です。
その場合、年賀状を書いたばかりで、手元にお年玉付き年賀状や年賀状用に用意した「年賀」の文字が入っているハガキが残っているからと言ってこのハガキで出す、というのは、控えましょう。
郵便事情的には、ハガキはハガキなので、使えます。
郵便局から、「このハガキは使えません」というクレームが着たり出せなかったりすることは一切ありません。
しかし、受け取る側の心情を考えた場合、松の内も過ぎ、年賀状の時期ではなく、文面も寒中見舞いとなっているのに、「年賀状」を使われてはあまりいい気持ちはしないということは容易に想像できますよね。
どんなに丁寧な文章を書いても「あまりものを使われた」「適当にあしらわれている」と感じるかもしれません。
ですので、寒中見舞いを出す場合は、官製はがきや寒中見舞い用に用意したハガキを新たに用意するのが相手のことを考えてのマナーと言えるでしょう。
寒中見舞いに書くのはどんなこと?
寒中見舞いは、もともとは相手の冬の健康を気遣う挨拶状です。
簡潔かつ、季節感のある文章にすることを念頭に置いて書くようにしましょう。
自分の近況を知らせるとともに、相手の安否や近況を訪ね、相手のことを気にかけていることを伝えるようにしましょう。
自分の近況は、喪中を知らせる場合以外は、暗い話題は避けるようにしましょう。
さらに、年賀状は少しお祭り感が出てもよいものですが、寒中見舞いの場合は、少し硬めのかっちりした文章にするほうが印象が良くなります。
まとめ
寒中見舞いとは、冬の挨拶状です。
年賀状の返事を松の内の間に出せなかった場合や、喪中を知らずに年賀状を送ってくれた相手に対しての喪中のお知らせとお詫びなどに出すことが多くなってきています。
しかし、もともとは暑中見舞いが夏の季節の挨拶状であるのと同じように、冬の季節の挨拶状ですので、年賀状の返事の代わりや喪中のお知らせだけではなく、冬の挨拶状として普通に出しても何らおかしいこともなく問題のあることでもありません。
その場合のハガキは、残り物を使わずにきちんと寒中見舞い用に用意したハガキを使うことが相手へのマナーとなります。