えびす講とはどういう意味なのでしょうか?また、日本各地で開催されるえびす講の由来は何でどんなことをするのか?などをまとめてみました。
えびす講の意味
えびす講とはどういう意味なのでしょうか?
えびす講とは主に10月から11月にかけて行われる秋の祭礼行事のひとつです。
「えびす」は七福神の中の恵比須さまを指し、「講」とは同じ信仰をもつ集まりという意味を持ちます。
つまり、秋の五穀豊穣を感謝する感謝祭といった意味合いを持ちます。
えびす様に感謝するお祭りはこの秋のえびす講を行う地域と1月に十日恵比須としてお祭りする地域とがあります。
一般的に「えびす講」といえば、秋のお祭りのことを指します。
えびす講では縁起物を飾った「福笹」や、熊手が販売されます。
また、この時期に合わせて「誓文払い」と呼ばれるセールを商店街などで行うことも多いようです。
えびす講の由来は?
七福神の中でも取り立てて、恵比須様だけのお祭りが秋に行われるのかという由来についてです。
秋、特に10月は全国の神様が出雲大社に集う月だといわれています。
全国の神様が出雲大社に一同に集うので神様が居ない月ということで10月は「神無月」という呼び名が付いているのは一般的に広く知られていることですね。
しかし、本当に神様がどなたもいなくなるというのでは困るということで、恵比須様だけはお留守番をされているのだとか。
そこで、商売繁盛や五穀豊穣に感謝する意味も込めて、秋に特に恵比須様に感謝してお祭りをするようになったようです。
さらに、恵比須様、現在では商売繁盛の神様として知られていますが、もともとは農業の神様でもありますので、秋はその年の豊作に感謝し、翌年の五穀豊穣を祈願する意味を込めてのお祭りとされています。
一方で同じ恵比須様のお祭りで1月に行われる十日恵比須は商売繁盛のお祭りです。
また、恵比須様のお祭りでは熊手を販売することもありますが、同じ熊手を販売する商売繁盛のお祭り、「酉の市」とは意味合いが異なるお祭りとなっています。
えびす講では、行事食として「けんちん汁」を食べることが多いようです。