女の子の健やかな成長を願うひな人形。
春の桃の節句と一緒にひな祭りでお祝いしますよね。
ひな人形は早く飾るのはいいけれどひな祭りの日から片付けるのが後になるほど、嫁に行くのが遅くなる、という話聞いたことありませんか?
これは、本当のことなのでしょうか?
どういう理由でひな人形を片付けるのが遅くなると行き遅れるといわれているのか?ひな人形を片付けるときに特に気を付けるべきことをまとめました。
ひな人形を片付けるのが遅くなると嫁に行き遅れるって本当?
3月3日の桃の節句を過ぎてもひな人形を飾っていると嫁に行き遅れる、という説がありますが、これは、女の子のしつけの意味が込められているのです。
3月3日が過ぎてもいつまでもひな人形を飾っていて片付けないのは、
「片付けが下手な女の子」
と見られてしまうので、家事が苦手と思われ、貰い手がなくなるよ、ということで、人形を飾ったら、片付けて次の年にまた綺麗な状態で飾れるように保管する、ということを教えるためのものなのです。
だから、本当に行き遅れる何かの信仰とか伝説ではなく、女子教育のひとつなのです。
⇒ひな人形を飾るのはいつ?立春からOKで雨水の日だと良縁に恵まれる
ひな人形はいつ片付けるのが本当?
ひな人形は、二十四節気の立春から飾り始め、桃の節句が終わるとできるだけ早めに片付けるのが良いでしょう。
日にちとしては、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」の日が良いという説があります。
啓蟄は「冬眠していた虫たちが春の気配を感じて土の中から出てくるころ」とされ、3/6あたりのことになります。
特にこの日にしなければならない、ということはないので、できれば、お天気の良い日に片付けるのが良いでしょう。
なぜお天気のいい日を選ぶかというと、雨が降る日にかたずけてしまうと、湿気も一緒に箱の中に入ることになります。
湿気を多く含んだ状態で一年間箱の中にしまったままだと、カビの原因になってしまいます。
大事に片付けたはずなのに、翌年出してみたらひな人形にカビが生えていた!
とならないように、お天気が良くて湿気の少ない日に片付けるようにしましょう。
ひな人形を片付けるときに注意すること
ケースの中に入っているひな人形であれば、ケースごとしまえばよいのですが、五段飾りや七段飾りといった大きなひな人形の場合は、右大臣、左大臣、三人官女や五人囃子が持っている小道具やこまごましたお道具がたくさんあります。
紛失したり、どこに使うものか?などがわからなくならないように和紙に包んだりビニールに入れてそれが何なのか?を書いておくようにしましょう。
また、ひな人形は、着ている着物が絹で出来ているので、虫が付かないように 防虫剤を入れることを忘れないようにしましょう。
また、ひな人形を片付けるときは、飾るときと同様に素手ではなく、手袋をして片付けるようにしましょう。
手や指の皮脂が汚れや変色の原因になるからです。
毎年飾って楽しむためには片付けるときも大事に片付けましょう。