卒業式といえば袴を着るのが主流となっていますね。
制服がある中学・高校は着れなくても、専門学校や大学を卒業する方や卒業生を担任した先生、小学校の卒業式などでも袴を着る人増えていますよね。
振袖は成人式以外でも結婚式や何かのお呼ばれの時など1年のうちに何回か着る機会があっても、袴だけは卒業式だけなので、卒業の記念に着る人が多いようです。
卒業式の袴の着付けに必要なものをまとめました。最後に注意すべきことやチェックリストもあります。
卒業式の袴の着付けに必要な物
卒業式の袴の着付けに必要な物をまとめています。
肌着
浴衣の下に着るスリップ型の肌着、もしくは肌襦袢と裾除け。
袴を着るときは袴の下から着物や長じゅばん、肌着の裾が見えないように短めに着るのでできれば肌襦袢と裾除けがお勧めです。
振袖ほど襟を抜かないし、帯幅も狭いので、肌着を買いたくない、という人はキャミソールと短めのスパッツでもOK。
ただし、タオルや綿、ガーゼで補正をするのでできれば着物用の肌着を用意することをお勧めします。
補正用のタオル
3枚程度
袴を着る方の体型にもよりますが、普通体型くらいの方なら3枚くらいあればよいでしょう
振袖の時ほどガッチリと補正しないのでそんなにたくさん用意する必要はありません。
胸が大きい人は、さらしを用意することをお勧めします。
いままでに着物を着たことがある方はわかると思いますが、基本的に着物を着るときはブラジャーを外します。
胸が大きいと着物の胸元が着崩れしやすくなりますし、帯の上に胸が乗っかる形の仕上がりになりますので胸をつぶして安定させるためにサラシをまくことをお勧めします。
長襦袢
着る着物にサイズがあった長じゅばん
あらかじめ半襟を縫い付けておくことを忘れないようにしましょう。
襟芯を忘れないように。
重ね襟
伊達襟、飾り襟と呼ぶこともあります。
あれば襟元が華やかになるので写真を撮る時に顔映りもよくなりますが、特にどうしてもなければいけないものではありません。
着物
袴の時は2尺袖の着物を着るのが普通ですが、小紋を合わせたり、成人式に来た大振袖を合わせる人もいます。
帯
半幅帯
浴衣に結ぶ帯幅の帯です。
振袖を持っているという方が振袖用の袋帯を持ってこられる時がありますが、振袖用の袋帯は袴を着るときは使えませんので注意が必要です。
袴
女性用の袴はスカート形式になっています。
身長によって長さが変わってきますので、必ずサイズを確認するようにしてください。
腰ひも
4本~5本
袴の下から着物の裾が出ないように通常の着方より短めに着ますので、裾を短く上げるために多めに用意してください。
伊達締め2本
腰ひもが緩まないように着崩れしにくくするために必要です。
コーリンベルト
着物の胸元を安定させるのに必要です
帯板
振袖用ではなく、浴衣用の帯板を用意する必要があります。
履物
草履もしくはブーツ
袴独特の文化で和装であってもブーツを合わせることができます。
つま先しか見えませんのショートブーツでもロングブーツでもOK
編み上げブーツだと可愛いですよね
*注意*
ムートンブーツや足首が見えるようなブーティタイプのものは合わせることができません。
草履をはく場合は足袋を忘れないようにしてくださいね
袴を着るときに必要な物チェックリスト
・着物
・長じゅばん(半襟・襟芯)
・袴
・半幅帯
・着物用肌着
・タオル 4枚
・腰紐 4本
・伊達締め 2本
・コーリンベルト 1本
・帯板 浴衣用 1枚
・履物(ブーツ or 草履)
・草履の場合は足袋
袴を着るときに注意するべきこと
袴は、今では卒業式の時くらいしか着ませんが、かつて明治時代の女学生の制服のようなものとして流行していました。
その当時の若い女性は2尺袖と言われる袖の長さの着物を着ていてその着物に動きやすいように袴を合わせていました。
ですので、着物は2尺袖のものが理想です。
呉服屋さんで振袖を購入するときに「卒業式の袴にも使えます」と勧められる場合もありますが、正式には2尺袖と言って振袖ほど袖が長くなく、訪問着よりも袖が長いものを着用します。
袴は、いわゆるロングスカートのようになっているので、足元が寒いと感じる人もいるでしょう。
その場合は、ひざ下くらいの短めのスパッツなら歩いても見えないのであらかじめ履いていても大丈夫です。
ブーツをはく人ならタイツをはいても大丈夫です。
卒業式シーズンは3月ですが、まだまだ寒い季節なので、寒さ対策は必須ですね。
振袖ほど腰元まで帯で抑えられるということはありませんので、タイツやスパッツを履いていてお手洗いに行きにくい、ということもありません。
また、ブラジャーは外すようにしましょう。
機能的にいってブラジャーは胸が前に出るように立体的な作りになっています。
着物を着るときは胸が前に出てしまっては帯の上に胸が乗っかるような形になってしまいますので見た目がよくありません。
太って見えてしまう場合もあります。
すっきりとした和服のシルエットにするためにもブラジャーは外すようにしましょう。
まとめ
一生のうちに「卒業式」は数えるほどしかむかえることができません。
その何回かの式典のうち「袴」を着て出席できるのは1度か2度くらいでしょう。
数少ない「袴」を着ることができる卒業式を素敵な思い出にしてくださいね。